社員数の増加と共に現場管理者毎の経験に頼る属人的マネジメントに限界を感じていたときで、勤怠管理とメンタルマネジメント、両方が一緒にできる『コンケア』という仕組みに強く興味を持ちました。
単純にシステム化することによる効率化だけではなく、発想自体におもしろみを感じましたし、データとして目に見えた形でアウトプットされるもの以外にも、朝一番の製造現場に今までと違う変化が出てくるのではないかという好奇心のようなものもありました。
毎日の出退勤に天気マークを使うという手法に対して、社員から反発や拒否反応があるのではないかと導入前は正直不安がありました。ただ、それは杞憂でした。
導入直後「今日はあなた快晴マークなの?なにか良いことでもあったの?」「今日はあまりがんばれなかったから雨マーク!」など、タブレットの前で社員同士が軽口を言い合う光景が生まれ、新しいコミュニケーションの場作りになっているとも思いました。
社員のコンディション変化の予兆を現場管理者が掴めることで、火事が起きる前の煙の段階でアクションが取れるようになったという実感があります。
それまでは小さな揉め事から離職や不調に至ることがあり、その予兆を掴むことに課題がありましたが、コンケア導入後は、定期的な面談のタイミングをコンディションの動きに合わせて行うなど、面談の仕方、声の掛け方に工夫が生まれました。
なにより社員の心の変化に対して無防備で臨まなくてもよくなった安心感があります。
コンディションが落ち込んだときだけでなく、上昇するタイミングも掴めるので、そのときはその社員にひとつ上の役割を与える契機だと捉えるようにしています。
今後、この経験値を蓄積し、予防的アプローチに磨きをかけていきたいと考えています。
コンケア導入前に比べ、明らかに離職率が減少しています。(図1参照)
社員数の増加やその他事業環境の変化も離職率減少の要因になっていると思われますが、コンケア導入により、コンディションの変化に対して予防的に対応ができるようになったことも離職率軽減にプラスに作用したものと考えています。
また派遣社員の方に対してもコンケアを活用しています。派遣元企業様に許可を取った上で運用し、コンディションの結果を派遣元担当者様にも適宜フィードバックすることで、派遣社員の方のマネジメントにも有益なツールと捉えて頂けています。
コンケアは、自分と部下の「いつもと違う」ことに気づくための、今までになかったツールとして期待しております。
事業者には労働契約上の法的責務として「契約下にある労働者の心身の状態を把握する」ことが課されています。この役割を実行するのは管理監督者ですが、医師ではない管理監督者がその役割を果たすための方法として「いつもと違う部下」(いつもの状態から乖離している部下)に気づくこと、そして声がけをすることをお勧めしてきました。
コンケアは、「いつもと違う」ことについての情報を提供してくれる、今までになかったツールです。
ワンタッチで記録するというシンプルなシステムですが、データが毎日蓄積されるので、個人レベル、組織レベルでのデータ解析を行うことができ、「組織の健康」を把握するツールとしても使えます。
もちろん、個人情報の管理が適確に行えるよう配慮されています。
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